中里無庵(十二代中里太郎右衛門)1895-1985

佐賀県生まれ。本名 重雄。
74歳で大徳寺で得度した後の号は無庵。父は十一代太郎右衛門氏。
父とともに古唐津の窯跡の発掘調査を行い、作陶の基礎資料を収集し、成形や焼成技法を研究しました。
江戸より続く献上品を製作する窯でしたが、純朴ながらも力強い桃山時代の朝鮮唐津や絵唐津の復興に努めました。
粘土の紐を積み上げ、外内から木の棒で叩くことで薄く固く成形する叩きづくりが代表技法であり、威風堂々たる存在感がある作品を数多く世に送り出しました。
1976年に「唐津焼」の分野で人間国宝に認定されました。

パブリックコレクション
東京国立近代美術館、佐賀県立美術館、九州陶磁文化館、ポーラ美術館