五代伊藤赤水

新潟県生まれ。本名 窯一。父は四代伊藤赤水。
佐渡ヶ島に伝わる無名異焼の窯元の長男として生まれました。佐渡金山で採掘した粘土を利用して無釉で制作される無名異焼は、その土の鉄分の多さから火表に立った箇所が黒化する窯変が起こりやすい特徴がありました。従来の無名異焼では、窯変が発生したものは不良品としていましたが、五代はこの窯変を作品の彩りとして組み込む無名異焼窯変の技法を生み出しました。さらにこの技法を発展させた練上手なども生み出しております。2003年に「無名異焼」の分野で人間国宝に認定されました。
佐渡金山の世界遺産登録に伴い、無名異土の入手が困難となっているため、生み出す作品は希少となっております。
パブリックコレクション
文化庁、東京国立近代美術館、伊勢神宮、伊勢神宮外宮神楽殿、茨城県立陶芸美術館、新潟県庁、新潟県立近代美術館、敦井美術館、新津記念館、雪梁舎美術館、佐渡博物館、佐渡相川郷土博物館、英国国立ビクトリア・アンド・アルバート美術館、米国バーク・コレクション、米国ワシントン・国立スミソニアン博物館、米国ニューヨーク・メトロポリタン美術館