近藤悠三1902-1985

京都府生まれ。本名 雄三。
京都市陶磁器試験場付属伝習所に入所し、河井寛次郎氏や浜田庄司氏らに陶芸を教わりました。庄司氏の紹介で、富本憲吉氏の助手となり「模様から模様はつくらず」という憲吉氏の作陶哲学に影響を受け、デッサンや絵画を学び、知見を広めました。
染付に使用する呉須を、敢えて鉄やマンガンなどが混入されている未精製のものを使用することで、呉須の濃い部分には青黒さや赤黒さが発色しており、悠三氏の息遣いが永遠のものとなっております。水墨画を彷彿とさせる絵付けと色彩を染付に持ち込み、1977年には「染付」の分野で人間国宝に認定されました。
パブリックコレクション
東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、近藤悠三記念館、サントリー美術館