加藤唐九郎1898-1985

愛知県生まれ。父は窯道具製造業を営む加納桑次郎氏。幼名 庄九郎。
窯業の名人になるように、幼少の頃より祖母から教育を受けました。瀬戸や美濃・丹波・唐津や朝鮮の古窯の調査を行い、不朽の名著『陶器大辞典』の編纂を行うなど、まずは研究者として名を馳せました。
 生涯にわたって手掛け続けた正統派の格式高い志野と、遊び心と破格の美意識を感じさせる唐津、その両方を織り交ぜた黄瀬戸と幅広く作陶を行いました。桃山陶の再興という伝統路線と、作家の独自性の路線を見事に調和させ、数多くの陶芸家に影響を与え、多くの人々を魅了しました。
パブリックコレクション
東京国立近代美術館、翠松園陶芸記念館、MIHO MUSEUM、駒形十吉記念美術館